【記事の要約】「web系エンジニアとして働きたい!」とか、「エンジニアになって時間もお金も手に入れたい!」そう考えている人は少し甘いです。しかし、しっかりと準備すれば不可能ではありません。
本記事では、以下の内容を解説します。
本記事の内容
・現在、web系エンジニアを目指す人が増えているので良い部分と悪い部分を解説します。
・表面的なメリットを追うばかりではなく、リアルなデメリットにも目を向けるべき。
・実際に働くと想像以上に大変だが、やはりエンジニアは良い職業である。
確かに!僕は人一倍へっぽこなので、エラーが解決せず3日とか経ってしまうことがマジでよくあります。ひょんな事で解決すると、レベルアップ音が聴こえてくる。将来何の為にやってるのか分からない仕事をしているよりかは、プログラム書くことは素敵だなぁって思います。 https://t.co/knUdx8wYUF
— いぬ@PHP,cakePHPが好き (@inuengineer) November 19, 2019
「web系エンジニア35歳限界説」が飛び交う中、33歳にして他業種から完全未経験でweb系エンジニアに転職しました。
自社開発もしているし、SESも行っている企業に転職し、現在はサーバーサイドエンジニア(名乗って良いか躊躇われますが…)として都内で日夜汗を流しています。
この記事では、同じように理想のライフスタイルを夢見ている、完全未経験からエンジニアに転職した僕が感じたエンジニアという職業のメリット・デメリットを解説しつつ、具体的な解決策も提案していきたいと思います。
未経験からエンジニアを目指すことは非常に大変だと思います。しかし、頑張った分成長できるという点では本当に素晴らしい職業です。
是非、勇気を出して飛び込んでみてください。
僕もバックアップできるよう今日も学習します!
もくじ
エンジニア(主にweb系)に対する幻想

突然ですが、いきなりがっかりするような事を言います。
業界未経験でエンジニアを目指す人は、web系エンジニアに対して強い幻想がある
あなたは、何故エンジニアになりたいのですか。
恐らくこういった理由があるのではないでしょか?
・リモートワークで、時間もお金も手に入れたい。
・エンジニアは安定して稼げる。
・楽して稼ぎたい。
確かにエンジニアは、他業種に比べたら比較的早い段階で、上のような理想のライフスタイルを実現できる職業です。
近年では、同じ志を持った多くの仲間がエンジニアを目指して転職しています。
では、実際に上のような生活を送れるようになるには、どのくらいの努力と、どれだけの時間が必要になるのでしょうか。
【努力の必要性】一生
【エンジニアになる為に必要な学習期間】3〜6ヶ月
僕の経験上、エンジニアを目指した時点でそれから一生勉強だと思います。
また、完全未経験が転職する際に必要な学習時間は、一つの言語で最低3〜6ヶ月は自身で学習する必要があると思います。
じゃあ実際にどんなことができると転職が楽になるのか?
気になる方は、僕より遥かにレベルの高い@Ryokkyさんが書いた記事を見て下さい。
記事に書かれているように、「成果物を持って就活する」というところがポイントです。
因みに僕自身はどうだったかというと、別のブログを成果物として就活しました。今思えば、「それって、webマーケ系じゃね?」っていう感じに、間違えてました。
でも転職できました。
エンジニアのメリット

職業を選択する際に多くの人は、出来るだけ疲れず、安定して稼げる職業というのを探しているかと思います。エンジニアやプログラマーというのは、条件に一致している職業であると言えるでしょう。
僕が感じるエンジニアの最大のメリットは以下の通りです。
・自身の頑張りに比例して給料が増えていく。
・毎日知る喜びに溢れている。
・自己成長を実感できる。
おまけとして、以下の条件も付け加えます。
・現在はフレームワーク(コードを設計したり書いたりする基盤ができているシステム)があるので各言語を100%覚えていなくても仕事ができてしまう。
・始業が10:00〜が多いので朝早起きが苦手な人でも一日のパフォーマンスが安定する。
・大体座っているので身体の負担的に楽。(立ってやってる人もいる)
・自分のペースで休憩できる。
など、初学者や他業種から転職した人に優しい設計になっています。
人間、同じ金額のお給料をもらうのであればなるべく楽な方が良いに決まっています。
しかもできることが増えれば自然とお金ももらえるようになるのですから、エンジニアは非常に美味しい職業に見えるのではないでしょうか。
こうしたメリットも拍車をかけ、エンジニアを目指す人は近年増加傾向にあります。
エンジニアのデメリット

働く環境によって、将来を左右されやすいのがエンジニアです。
エンジニアには良い面と悪い面が存在しています。
何が問題かと言うと、思ったのと違ったと感じることや、快適な環境なのに意外と続かない人が多いことです。
続かない理由には色々ありますが以下の理由が大体です。
①人間関係、他のエンジニアからのマウント問題
②自分の技術が通用しなかった技術不足問題
③仕事にしたら楽しくなかった問題
④やりたいことと違った問題
いざ仕事としてエンジニアを始めて見ると痛いくらい現実を知るとこになります。
その理由として、エンジニアという職業への「こうだったらいいな」と言う憧れていた部分に反して現実は、できない人にはめちゃくちゃ厳しい世界という点です。
・できる人が初心者に優しくないので、マウントを取られたかのように高圧的に感じてしまい嫌になる。
・練習と本番は全く違います。思ったよりコード書けないと知って挫折してしまう人が多いです。
・リモートどころか、自分の好きな時間で勤務するなんて無理。それは技術が伴ってから初めて受け入れられる環境です。
・なんとなくエンジニアをやっていると技術を評価されるまでに2〜3年かかるので、満足する給料がもらえない。
これが現実です。
しかし、できるようになれば選択肢が増えて時間もお金も手に入れられます。この辺をメリットと感じるかデメリットに感じるかはその人個人の努力に依存するのです。
スムーズに転職する為の解決策【理想的な方法】

では僕なりに解決策を提案してみます。
・2〜3年働いた分の技術力で、「未経験」として就活をする → 趣味でコードを書いたり、webサイトを作っちゃう。
・ブログやオリジナルwebサービスを作成して、ある程度自分で稼げるようになってから就活や転職を行う。
言うは易し、行うは難し……
分かっていても正直難しいです。
未経験で、現在も別業種で勤務中の人にとってはかなり大変です。
エンジニアとして、良いスターを切る為には?

現実的な解決手段として、自身の要望をある程度叶えてくれそうな転職サービスを利用することです。
「なんだよ、結局転職エージェントかよ。」と思うかもしれませんが、実際に働いて転職ガチャでハズレを引いてしまい、せっかく転職したのに辞めるくらいなら、可能な限り良いスタートを切るしか手段がないのも現実です。
最近はサーバーを触ることが主な業務になったせいか、「楽しくない!!!」
何でもいいからコード触ってた頃がめちゃ懐かしいくらい。
業務でコード書かなくて家で書くという、非効率的な状況になってしまった。
やっぱり僕はコード書いていたい。
— いぬ@PHP,cakePHPが好き (@inuengineer) November 12, 2019
客先常駐ガチャでミスってあんまりコード書かないところに飛ばされた時、一刻も早く脱出するために昼休みは全部勉強に捧げ、帰宅後も2~3時間勉強し、土日ももくもく会に参加してコード書き、それでも足らずwantedlyで副業案件を取りにいった。
コード書かせてもらえるところに入るために必死だった。
— 進撃する人 (@mikasa_program) November 22, 2019
僕も完全に進撃する人 (@mikasa_program)に同意です。
上のTweetのように、現場によってはコードを書く必要が一切ない現場も数多くあります。コードを書いてシステム開発をしたい人にとっては、正に生き地獄でしょう。
どうでしょうか?同じ状況になりたい人はいないはずです。
こんな経験をするくらいなら、最初のスタートで確実に自身の希望する業務内容を振ってもらえる現場にいくべきなのです。
未経験向けの求人を多く扱う企業に紹介してもらう
僕は実際にワークポートさんと、ネオキャリアさんのサービスを利用したことがあります。
正直、何度か足を運ばなければならない点はめんどくさいですが、年収も条件も良い求人を無料で紹介してくれる点は非常にありがたいです。
①個人的にアポを取りながら、②エージェントさんに紹介してもらった求人に応募すると、転職を効率よく進められ、数多くの優良企業に出会うことが可能です。
面倒くさがりの人ほど利用をオススメします。
多少コストをかけていいのであれば基礎から学ぶ
もう一つの手段として、プログラミングスクールに通うという手も非常にアリです。
「スクールに通うなんて、エンジニアとして自走する人材に成れるわけがない!」という無責任な意見は聞かないことにしましょう。何故ならスクール出身者に対してこういう事を言う人は「何も教えてくれない人」だからです。基礎をしっかり学んで現場に入った方が100%良いに決まっています。
ポテパンキャンプでは、3ヶ月10万円でプログラミングの基礎を学ぶことが可能です。Rubyという言語に特化した内容になっていて、この価格です。
通常プログラミングスクールでは、同じ期間勉強しようとすると、幅はありますが40〜80万円が必要になります。自分の頑張り次第ですが、ある適度成果が保証されていたとしても80万円必要だったら正直しんどいですよね。
お金を安定して稼ぎたいのに、続くか分からないスクールに100万円近くの金額を投資する勇気は無いはずです。
言語がRuby一択になってしまいますが、Rubyは日本人が開発した言語で、現在数多くのwebサイトでも使われている言語です。
しかも、プログラミングは一つの言語をある程度理解していれば、言語が変わったとしてもある程度は理解できるようになります。
プログラミングの取っ掛かりとして、Rubyを学習するのは非常に良い選択だと思います。
他にも金額がサブスクリプション型になっているスクールもありますが、そちらは月に8万円程度必要になります。
それを考えると、分からない時にすぐに聞ける相手がいるのと、同じ志を持った仲間がすぐ近くにいるスクールがオススメです。
転職の際やるべきこととやるべきではないこと

おまけに、転職の際にやった方がいい事と、そうでない事があるので共有します。
・前職の給料を低く伝えない(嘘は言わない) → 転職後の給与は前職の給与を考慮して検討されるから。
・web業界の最低限の知識は頭に入れておく → 面接の際、言語、システム、「○○○(アルファベット3文字の専門用語)」が頻繁に飛び交うので「あ、こいつ分かってないな」と思われた瞬間落ちる。
知識の部分を深掘りすると、自分が友達に趣味を語っているとします。「○○って言うめちゃすごいのがあってさ〜!」に対する返事が『ふ〜ん…』とか『……で?』、『あっそ…。』だったら次第に話すのが嫌になりませんか?
面接官も同じです。
話が全く噛み合わないとその人に対して興味が無くなります。そりゃ面接通りませんわな。
最低限、業界の知識を頭に入れておかないと、転職しようにもまず面接でつまずきます。
僕個人としては、「ITパスポート」という試験があるのでこのくらい合格しておくと良いと思います。
ITパスポートはコードを書くことは出てきませんが、webサイトを作る上で最低限必要な知識が登場します。逆に言うと、ITパスポートレベルの知識がないとweb系エンジニアとしてやっていくのは難しくなります。
コードを書くためには、テスト環境(仮想環境)で試験運用したり、サーバーを使ったり、世間に公開する際のセキュリティなど考えなくてはなりません。
コードや言語以外の知識がないと、実際にサービスとして動かすことは不可能です。
コードだけ書いていたいのであれば、完全なプログラマーとして生きていくことも可能でしょうが、それだと自身の年齢や給与のことを見据えると数年後厳しくなると思います。
(先輩エンジニアの話)
なんて言う肉体的限界にも直面しますし、いずれは結婚して家庭を持ったり、親の面倒を見ることになった時にリモートできなかったり、給与面で不安が出てきます。
長くなりましたが、今と未来両方考えていかなければなりませんから、面接するにも長くやっていくにもコーディング以外の技術や知識は必須になります。
どちらにせよ、web業界の勉強は絶対やっておくべきです。
web系エンジニアになって叶えたい夢は?

あなたがweb系エンジニアになって叶えたい夢って何ですか?
エンジニアになるために、勉強が必要なことは理解できたと思います。
僕にとってエンジニアは、「他の職種より楽して稼げそう。」「家族と過ごす時間を作ってくれる職業」「知的なイメージがあってかっこいい」こういうイメージがあって、エンジニアを目指しました。
エンジニアになることで、叶えたい夢や目標があってエンジニアの道を選んだのだと思いますが、実際に働いていくうちにこうした夢は廃れていきます。どんどん忘れていくんですね。
そのうち「何の為に働いているのか分からない。」という状態に落ちてしまうと、簡単に辞めてしまいます。
そうならない為にも、初心を忘れないように夢を叶えて下さい。
僕はエンジニアとして名乗って良いのか分かりませんが、未経験からエンジニアを目指している方にとっては少し先を行く先輩ではあります。
僕のように失敗してからでは、夢を叶えるまでに遠回りになってしまいます。
夢は早く叶えたほうが絶対に良いはずです。
・家族と一緒に過ごす時間を増やしたい。
・もっと旅行に行きたい。
・もっと稼ぎたい。
人に話すと笑われるような事だったとしても、自分で毎日イメージできれば叶えられると僕は信じています。
偏差値60以下、完全未経験の僕ができたのだから、あなたならできる!
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 先輩は優しくない。マウントを取られないように技術を磨く!
- 学習は一生続く。自分の頑張りで未来を変える!
- 最初が肝心。コード書かない現場には行くな!
エンジニアになるのは、夢を叶える為の手段だと思います。
転職も全く同じで、理想とする生活やライフスタイルを実現する為の手段の一つです。
エンジニアとは、なるのは簡単だが、そこから稼げて時間も作れるようになるのが非常に困難な職業だと言えます。
技術も持っていて、人の為になる仕組みを作れる人材を目指して頑張りましょう。そういう僕もまだまだです。
どうもありがとう!
立派なエンジニアになって下さい!